最近毎日、日馬富士の事件のことがニュースで取り上げられています。

事件の詳細は分からないですし、あまり興味もないのですが、ちょくちょく出てくる「横綱審議委員会」が気になったので、少しだけ調べてみました。

お断りしておきますが、私は相撲のことは完全に素人でして、単純な感想です。

横綱審議委員会とは?

日本相撲協会のHPを見ていると、協会の使命・組織の所に、以下の1文だけ見つけることができました。

協会外の有識者の委員によって構成され、主に横綱の推薦を行う機関

発足の経緯はwikipediaによると、以下の通りです。

横綱の権威を保つためにも横綱免許の家元である吉田司家ではなく、相撲に造詣が深い有識者によって横綱を推薦してもらおうということとなり、1950年4月21日に横綱審議委員会が発足した。

昔は吉田司家という相撲の家元が、横綱免許を発行していたものが、戦後、相撲協会に権限を移譲したという経緯があるようです。

横綱の推薦を行うことが仕事の、社外有識者で組織された理事長の諮問機関(意見を言う機関)ということで、素人には分かったような分からないような機関です。

現在のメンバー

2017年11月現在、9名のメンバーがいます。

メンバーを見た感想ですが、いわゆるオールドエコノミーの権力者と呼ばれる、トラディッショナルというか硬い感じのメンバー構成です。

氏 名 主な役職 就任年月
岡本昭 岡安証券最高顧問 2010年3月
勝野義孝 弁護士 2013年3月25日
北村正任 毎日新聞社会長 2009年1月
高村正彦 政治家(自由民主党副総裁) 2013年3月25日
杉田亮毅 元日本経済新聞社社長 2013年3月25日
都倉俊一 作曲家、日本音楽著作権協会会長 2015年3月23日
宮田亮平 文化庁長官 2010年3月
矢野弘典 中日本高速道路顧問 2012年7月
山内昌之 東京大学名誉教授 2015年3月23日

(出典:wikipedia

相撲は日本の伝統であること、横綱に権威付けをすることが目的の機関であることから、こういう構成になっていると推測しますが、どことなく経団連とかと同じ匂いがします。

日馬富士問題の疑問

日馬富士の問題についてですが、何度も言いますが内容はあまり興味がありません。

ただ、横綱審議委員会のメンバーが出てきて、処分がどうのこうの言っているのが、少し不思議です。

横綱審議委員会は、横綱の推薦が仕事なので、処分は関係ない話だと思います。また、貴乃花親方の姿勢がどうのこうのという意見も言っているようですが、これも横綱の推薦とは関係ない話です。

しかし、どうも推薦だけではなく、引退勧告などを出す権限があるようです。謎の諮問機関です。

横綱の権威付けのために設置された諮問機関が、いつの間にか権威を持ってしまって、横綱の推薦という本業以外の話にも口を挟みはじめている状況かなと思います。

横綱に品格が必要なのはよく分かります。日本の伝統にも関係するので、これは重要です。そのため、横綱になるためには推薦が必要という点も理解できます。

しかし、その後の横綱の言動について関与して、横綱の進退などまで口を出すのはやりすぎという印象です。なぜなら、横綱になる品格があると言って推薦したんだから、あとは本人に任せて当然だからです。

横綱としての品格がないという判断ならば、そもそも横綱に推薦した人たちの責任ですし、引退勧告するなら一緒に推薦した横綱審議委員会のメンバーも辞めないと筋が通らないと思います。

最後に

横綱審議委員会について個人的な意見でした。

権威のための権威ある機関という、少し前によく見た日本社会の縮図なのかもしれません。

伝統は大事なのは間違いないですが、この機関もまだ50年程度の歴史しかないわけで、これからの時代を考えると、流行らないような気がしてなりません。

日馬富士の事件以上に、この独特な立ち位置の機関が気になってしまいました。

一方的に横綱の行動にコメントできて、責任は問われないこの機関の存在、かなり不思議です。よく言われる任命責任という点から、とても無責任な気がするのは私だけでしょうか。