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武田薬品のシャイアー買収。製薬業界の生き残りをかけた厳しい戦いは続く。

武田薬品が海外の大手製薬メーカーであるシャイアーの買収提案を行ったというニュースが話題になっています。買収額6兆円というかなり高額な買収提案。

製薬業界ならではのニュースと言えます。

武田薬品の位置づけ

武田薬品と言えば、日本ではNO1の製薬企業です。

しかし、意外なことに世界で見ればトップ10にも入らない規模です。

製薬業界は海外に、ファイザー、ロッシュ、GSKといった桁が一つ違う大手企業がゴロゴロいる厳しい世界です。

日本のトップ企業が、トップ10にも入らない業界はあまりないですよね。

製薬企業の悩み

製薬業の企業が開発した医薬品には、特許期間があります。

そして特許期間を過ぎると、誰でも作れるようになるので(いわゆるジェネリック)、売上が大きく落ちるという特徴があります。

開発者としての利益は一定期間しか保護されないのです。

そんな背景がある中、今どの企業でも大きな問題をかかえています。

それは、大型新薬が出てこないということです。

買収の背景

以前はブロックバスターと呼ばれる大型新薬がポンポン開発され、一つでも見つければ、しばらく安泰という状況でした。

しかし、今は大半の医薬領域で有効な新薬が開発されきっている感があり、なかなか大型薬は出難い構造になっています。

そこで、各製薬会社では、希少性疾患と呼ばれる難病や、今までとは構造の違う新薬開発を進めている状況です。

一方でこれは相当の開発力が必要であり、ここをクリアできない企業が多い。

そこで、大手企業中心にある程度のタネ、つまり開発できそう、もしくは売れそうな品目を持っている企業を買収して、自分のものにする戦略に出ています

バイオベンチャー企業などがよく買収されているのはこのためです。

武田薬品の今回の買収もまさに、この一環での話です。希少疾患領域に強いシャイアーを買収して、次に繋がる品目を手に入れる戦略です。

そんな業界特有の背景から、他の業界以上に、製薬業界の再編はこれからも続くことが想定されます。

最後に

武田薬品は日本発の製薬企業の星の一つです。これからも世界の医薬品業界で生き残れることを期待しています。