考える

アステラス製薬の早期退職制度導入。従業員の選択と集中の始まりか?

アステラス製薬が、国内3子会社の業務終了と、当該子会社従業員を対象とした早期退職優遇制度を導入すると発表しました。

600名を想定した早期退職優遇制度ということで、大規模な施策です。

アステラス製薬といえば、国内製薬2位の大規模企業。

どんな背景があるのでしょうか。

業務終了する会社は?

今回、業務終了となる子会社は、アステラス営業サポート株式会社(AES)、アステラスリサーチテクノロジー株式会社(ART)、アステラス総合教育研究所株式会社(ALI)です。

対象の各子会社はどういった会社でしょうか?

アステラス営業サポート株式会社・・・国内の営業サポートする立場として、データ管理などを行なっている子会社です。

アステラスリサーチテクノロジー株式会社・・・研究に関連する化合物の管理や、試験などを実施している子会社です。

アステラス総合教育研究所株式会社・・・グループ会社の人材育成を行なっている子会社です。

 

それぞれ国内における各機能のサポートを行なっている子会社であり、あくまで補助的な機能を有する子会社です。

今後のビジネス展開を想定した場合に、外部委託などでカバーできる機能は、自社で持たずに外注するという方針に転換していると考えられます。

製薬企業はどこも、大型新薬がなく将来的には大きな伸びが想定しづらい時代になってきている中、コスト削減の一環と言えるでしょう。

アステラスが発表している施策の目的

Operational Excellence追求の一環として、間接部門のみならず、研究開発や営業などの直接部門を含め組織再編を行い、事業をスリム化するという背景があるようです。

効率的なビジネス展開を徹底する取り組みを進めている一環での施策です。

本業の研究開発を中心とした部門以外は、これからもリストラクチャリングが進むと想定されます。

この流れは、製薬業全てに共通している流れであると考えられます。

最後に

武田薬品のシャイアー買収で、注目を集める製薬業界ですが、世界的に生き残りはかなり熾烈な争いとなっています。

この争いの中で、今回のような組織再編は他の企業でも出てくることが予想されます。

組織再編に合わせて、従業員の選択と集中も進んでいくことは避けられない厳しい環境です。

引き続き要注目です。